名刺入れは“ひとつあればいい”と思いがち。でも実際は、場面ごとに使い分けられると便利だったりする。そんな気づきに寄り添う名刺入れを、今回は型紙から作れる。
上品さがありつつ、やさしい丸みがあって、色を変えれば贈り物にもぴったり。立体的なのに工程は少なく、半日で完成する手軽さも魅力です。
メインには名刺が30枚以上、手前には5枚ほど。
必要な分だけすっと持ち出せる、ちょうどいい収納量です。
サブとしても、メインとしても気軽に使える名刺入れに仕上げています。
ステッチは少なめで、手縫いの負担が少ないのもポイントです。
仕上がりサイズ
72mm × 110mm × 20mm
推奨する革の厚み
本体:2.0mm
マチ:1.0mm


今回の名刺入れは、一般的なレザークラフトの道具で作れます。
ばねホック仕様なので、使うのはこのあたり。
・ばねホック(中)φ11.5
・オールマイティプレート
・ホック打ち
・木槌
ばねホックは手打ちでも問題なく仕上がりますが、何度も作りたい人はハンドプレス機に替えると安定します。
・オールマイティプレート → ハンドプレス機
・ホック打ち → ハンドプレス用ホック駒(中)
・木槌 → 不要
どれも特別なものではなく、手元の道具に少し足すだけで十分。
“週末にひとつ作ってみる”にはちょうどいい準備です。
型紙は4枚構成で、本体が2枚、マチが2枚。
図面だけで作れるように、コバ処理や接着の範囲まで細かく指示を入れています。
ブログにはその一部を2枚だけ載せていますが、実物はもっと丁寧に作りやすく仕上げています。
「これなら作れそう」と感じてもらえるように、必要な情報はすべて型紙に詰め込んでいます。



型紙を革に当てて、キリなどで位置を写し取ってから切り出します。ここはいつもの作業なので、落ち着いて丁寧に。

コバや床面の処理など、単体でしかできない部分を先に仕上げます。
ばねホックの取り付けもこのタイミングで。特にマチの折り目は、ここでしっかりクセをつけておくと後が楽です。

本体1・本体2・マチを順番に貼り合わせます。立体のイメージが少しずつ見えてくる工程です。

貼り合わせた本体1・2・マチから縫い始めます。そのあと本体1を折り曲げてマチと接着し、続けて縫い合わせます。
マチの両端にあらかじめキリで穴を開けておくと位置が決まりやすく、革を傷つける心配もありません。

ここが少しだけ難しいポイント。
接着したあと、マチの外側からゴム板を差し込みながら穴を開けて縫います。貼り付けた部分が浮かないよう、しっかり接着しておくのがコツです。

はみ出した部分をカッターで整えて、コバを仕上げれば完成。形が一気に締まって“作品”らしさが出る仕上げの工程です。

半日で作れるので、思い立ったときにそっと贈れる名刺入れです。
- 本体2やマチは直線が多いので、裁断が少し気になる方は、型紙より少し大きめに切っておくと安心です。貼り合わせたあとにまとめて落とすと、ラインがまっすぐ整い、仕上がりがとてもきれいになります。ちょっとした工夫で、完成度がぐっと上がります。
