作業時間:1~2日
難易度:
作業工程:「切る」「縫う」「貼る」
親になって初めてのバッグは、子どもとお揃いで。
子どもはあっという間に成長してしまうもの。だからこそ、少しでも長く子どもとお揃いのバッグでお出かけできるように、同じデザインで作ってみました。
お揃いの期間が終わっても大丈夫。子どもが使わなくなったバッグは、親の小物入れとして生まれ変わります。おでかけの思い出とともに、これからも持ち歩くことができるのです。
子どもの成長と共に、気づかないうちに親としても成長している。
そんな子育てを頑張っている自分へのご褒美に、お揃いバッグを作ってみませんか?
レザークラフトに慣れていないと大変な作業も多いですが、世界にひとつだけの手作りバッグ、一緒に挑戦してみましょう。
こども用の「はじめてのバッグ」をベースに、携帯や財布、キーケースなど、普段持ち歩くものをしっかり収納できるサイズに仕上げました。
ヘリ返しや玉縁、革漉きといった難しい工程を使わず、初めて革小物・バッグを作る方でも仕上げられる仕様にしています。
全てのパーツを2mm厚の革で統一しているので、厚みの使い分けに悩む必要もありません。
シンプルな構造だからこそ、革本来の風合いや色が引き立つ仕上がりになります。
「まずは1つ、自分の手でバッグを作り上げてみたい」という方に、最初の一歩として選んでいただきたい一品です。
慣れてきたら、ヘリ返しや玉縁を使った上級仕様にもぜひチャレンジしてみてください。
仕上がりサイズ
300mm × 180mm × 70mm(幅×高さ×奥行)
推奨する革の厚み
2mm(タンニン鞣し)
※裏返すので硬すぎない革がおすすめです。

どこまで作りこむかで使う道具は変わってきます。
最後までつくる。ステッチは取り入れない。など気分に合わせて気軽にはじめてみてください。
今回の道具を揃えておくと、他の金具を使う作品にも応用できます。


【必要な部品】
・2mm革
・マグネット(φ18)、コキ(40巾)(写真に入れるの忘れてました後ほど更新します)、小カン(角カン)(40巾×10×3)
・両面カシメ(中)高さ9mm 7個
・38mmベルト(約2m)

糸、オールマイティプレート、カシメ打ち(中)、カッターまたは革包丁、木槌、銀ペン、クリップ、コバ磨き、ゴムのり、30cmスケール、ジラコヘラ、ティシュペーパー、ディバイダー、トコノール、のり、ハサミ、ハトメ抜き(10号)3mm、針、菱ギリ、菱目打ち、ビニール板、ヘリ落し、丸ギリ、綿棒、やすり(紙やすり)、ライター、両面テープ(写真にはありません)
あれば便利なもの
コーナー抜き(1cm(直径))、くいきり(カシメを失敗したときに使用する)
※ 必要な道具は参考程度でお考え下さい。お手持ちの道具で代用できるものがあればそちらをご使用ください。
初心者でも失敗しにくい縫い代設計
初心者でも失敗しにくい縫い代設計になっています。
型紙にはステッチの穴位置をすべて記載しているので、
想定外の場所に穴をあける心配がありません。
菱目打ちがなくても作れるように設計しています。

型紙が欲しい方はこちらから
型紙を上手く使うポイントを紹介します。

型紙は「革に転写するための図面」
厚紙に貼り付けてから使うと、形が安定して転写しやすくなります。
転写するときは、型紙がずれないようにしっかり押さえながら丸ギリで跡をつけていくのがポイントです。

穴あけは慎重に
通常はディバイダーでステッチラインを引いてから、菱目打ちで穴をあけていきます。
各パーツに事前に穴あけしてから組み立てる方法だと、慣れていても穴あけのズレでパーツごとの穴の数が合わなくなることがあります。
この型紙では、縫い合わせる穴の数をあらかじめ揃えているので、安心して縫い合わせることができます。

型紙はクリップで固定
革に型紙を重ねて穴あけをするとき、手で押さえているだけだとズレやすくなります。クリップで革と型紙を固定してから穴あけをすると、決まった位置に正確に穴を開けることができます。
今回は手縫いでの工程をご紹介します。ミシンでも制作できますが、ここでは一針ずつ進める前提で説明します。

今回は大人用のバッグということで、各パーツの面積が大きくなります。半裁など大きな革から、本体(表)やマチなどは繊維のしっかりしている部分を選んで裁断しましょう。

各パーツには、取付位置やステッチの穴位置など様々な指示を記載しています。
指示通りに進めることで、きれいに仕上げることができます。
各パーツの完成形は写真を参考にしてください。

仕上げ終わったパーツを組み合わせていきます。1〜3の順番で、貼り合わせと縫い合わせを行ってください。
1.マチと本体(表)
2.マチと本体(裏)
3.本体(裏)とカバー①

マグネットの位置を最初に決めてしまうと、各工程でのわずかなズレが積み重なり、蓋を閉めたときに本体とカバーの位置がずれやすくなります。
本体(表)には、すでにマグネットを取り付けています。カバー側の位置は、以下の手順で決めていきます。
1.カバー②を両面テープなどで、カバー①に仮固定します。
2.本体(表)のマグネットの上にカバー②を重ね、上からしっかり押さえます。マグネットの形が跡としてカバー②の革に転写されます。
3.転写された跡の中心にマグネットの中心を合わせ、カバー②にマグネットを取り付けます。
4.カバー①と②を貼り合わせ、縫い合わせます。

肩にかけたときにちょうど良い長さになるよう、ベルトの長さを調整してから取り付けます。
ベルト押さえは、角カンを通した後すぐに通しておいてください。後から気づくと、ベルトを一度外してやり直すことになります。
今回は、厚み2mmの革だけで作れる仕様にしています。
革漉きの技術を身につけ、厚みの異なる革を揃えられるようになると、玉縁を使ったより上品な見た目や、ポケット・隠しマグネットといった利便性を高める工夫を取り入れられるようになります。
もう一段レベルが上がったときのために、このバッグの上級編の型紙もご用意しています。ぜひチャレンジしてみてください。



今回使用した型紙は、こちらからご購入いただけます。
「本当に自分にも作れるかな…」と不安な方でも、
手順通りに進めるだけで、ちゃんと形になるように設計しています。
ぜひ、“自分にも作れた”という達成感を味わってみてください。
