レザークラフトをしていると、
型紙をどうやって作るか悩みますよね。
手書きで作っていた頃は、修正のたびに紙を書き直して、同じ型紙を何度も作り直して…という繰り返しでした。
そんなときに、
仕事で使っていたCADで型紙を描けばいいのでは?
とひらめいたのがきっかけです。
先日、インスタのストーリーズでCADについて投稿したところ、フォロワーさんからこんな質問が届きました。
「導入コストが知りたい!」
「今はどんなCADを使うの?3Dになるの?」
この記事では、この2つの疑問にまとめてお答えします。
さらに私自身が経験した失敗談も正直に書きます。
同じ後悔をする人が一人でも減れば嬉しいです。
そもそもCADとは、コンピューターを使って図面や設計をするソフトのことです。
CADには大きく分けて
2D CADと3D CADの2種類があります。
3D CADは、製品や部品を立体で設計するためのソフトです。自動車・機械など製造業の現場で多く使われています。最近は3Dプリンターが個人でも手に入りやすくなったことで、以前より身近な存在になってきました。
3D CADは、後から寸法を変えるとまるで魔法のように形状が自動で追従して変わります。
2D CADは、平面上に正確な線を引いて図面や型紙をつくるためのソフトです。
型紙は「平面の形」を正確に描くものなので、
レザークラフトの型紙づくりには2D CADで十分です。
ここで少し、僕自身の失敗談をお話しします。
仕事でCATIAという3D CADを使っていたこともあり、同じAutodesk系の「Autodesk Fusion(当時はFusion 360)」なら操作感が近いだろうと思い込んで契約しました。
「どうせなら3Dで立体的にお客様へ見せられた方がいい」という気持ちもあり、型紙データをFusion 360でどんどん作り貯めていきました。
ところが使い続けるうちに気づきました。完成形を3Dにして見せるより、イラストで見せた方がはるかに早い。さらに機械部品と異なり、3Dで描いた形状がそのまま型紙になることはなく、一度平面で描き直す必要があります。
型紙は平面で完結する。3Dである必要がまったくない。
結局Fusion 360を解約し、次にAutoCADを契約しました。
その後気が付いたことが、Fusion 360で作り貯めたデータが開けないという問題です。念のためFusion 360で出力したdwgファイルをAutoCADで開こうとしたところ、「開けません」というエラーが出てしまいました。
変換する方法はあるようなのですが、今のところまだ解決できていません。結局、厚紙として保管していたものがあったので改めてデータ化しました。
ソフトを乗り換える際は、事前にデータの互換性を必ず確認してください。同じ後悔をしてほしくないので、正直に書きました。
CADも用途に合わせて使い分ける必要があるのです。
失敗談でも触れましたが、あらためて整理します。
レザークラフトの型紙は、パーツの形を正確に平面で描いたものです。機械部品のように立体の構造を設計する必要はありません。
さらに、3Dで描いた形状をそのまま型紙として使うことはできません。結局、一度平面に描き直す工程が発生します。つまり3D CADを使っても、手間が増えるだけなのです。
2D CADであれば、直線・曲線・縫い穴の位置など、型紙づくりに必要なことがシンプルにできます。高い学習コストをかけて3D CADを習得する必要はありません。型紙づくりは、最初から2D CADで始めるのが正解です。
では実際に、レザークラフトの型紙づくりに使えるCADを4つ紹介します。
CADソフトは価格や機能が定期的にアップデートされます。ここでは2026年6月時点の情報をもとに紹介していますが、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
Leathercraft CAD|無料(寄付歓迎)
レザークラフト専用に開発されたCADです。縫い穴・菱目打ちの自動配置など、型紙づくりに特化した機能が充実しています。Windows・macOS両対応で、商用利用も無料。初心者でも入りやすく、「まず試してみたい」という方におすすめです。無料で使えますが、開発者の方が継続的に開発・メンテナンスをされています。継続して使う場合は、少額でも寄付という形で応援できます。
JW-CAD|無料
国内で長年使われてきた定番の2D CADです。完全無料で、ネット上に日本語の情報が豊富なので、困ったときに検索すれば答えが見つかりやすいのが強みです。もともと建築用途がベースのため、縫い穴など型紙特化の機能はありませんが、慣れれば十分に使いこなせます。
Autodesk Fusion(当時はFusion 360)|無料枠あり/有償プランあり約15,000円(2026年6月現在)
本来は3D CADですが、2D図面機能も持っています。ただし型紙づくりには機能が多すぎること、そして僕自身が経験したようにデータの互換性に注意が必要です。他のソフトへ乗り換える際は、必ず事前にデータのバックアップを確認してください。
AutoCAD|11,000/月(2026年6月現在)
業界標準の2D CADです。操作性が洗練されており、精度の高い図面が描けます。有償ソフトですが、本格的に使い続けるなら投資する価値はあります。僕が現在使っているソフトでもあります。
今回は、レザークラフトの型紙づくりに使えるCADの種類と費用感をまとめました。
インスタで質問をくれたみなさん、ありがとうございました。
改めてポイントを整理します。
- ADには2Dと3Dがある。型紙づくりには2Dで十分。
- 3D CADは学習コストが高く、型紙づくりには手間が増えるだけ。
- まず試すならLeathercraft CAD(無料・レザー特化)かJW-CAD(無料・情報豊富)がおすすめ。
- 本格的に使うならAutoCAD。ただし費用対効果を考えてから。
- ソフトを乗り換える際は、必ずデータの互換性を確認する。
このブログでは今後、AutoCADを使った型紙づくりの方法を紹介していきます。理由はシンプルで、僕自身が一番使いやすいと感じているからです。ほかのCADを使われる方も同じような機能があると思うので、ぜひ引き続きチェックしてみてください。
次の記事では、AutoCADでよく使うコマンドを実際に解説していきます。
CADについて気になることがあれば、インスタのDMにお気軽にどうぞ。
僕がCADで作成した型紙は、こちらからご購入いただけます。
「本当に自分にも作れるかな…」と不安な方でも、
手順通りに進めるだけで、ちゃんと形になるように設計しています。
ぜひ、“自分にも作れた”という達成感を味わってみてください。

