レザークラフトの型紙作りで使うAutoCADコマンド5選【パスケースで解説】

CADで型紙を作ると聞いて、「具体的に何をするの?」と思う人も多いと思います。
今回はパスケースの型紙を例に、実際に使うAutoCADのコマンドを5つ紹介します。

パスケースはシンプルな形なので、CAD初心者が最初に作る型紙としてもおすすめです。そしてシンプルな形の中に、型紙作りで必要なコマンドがほぼ全部詰まっています。

この記事を読めば「型紙を作るときにどんな操作をするのか」がイメージできるようになります。実際に手を動かすときの参考にしてください。


RECTANG(四角形)

四角形を一度に描くコマンドです。

パスケースの外形を作るときに使います。LINEコマンドで四辺を一本ずつ引くこともできますが、RECTANGなら対角の2点を指定するだけで正確な四角形が一発で描けます。

寸法を直接入力することもできるので、「縦85mm×横115mm」のように作りたいサイズをそのまま指定すれば、いきなり完成形の外形が描けます。

LINE(直線)

直線を引くコマンドです。

今回のパスケースで言えば、中心線がこれにあたります。

使い方はシンプルで、始点と終点をクリックするだけです。数値を入力すれば正確な寸法で引けるので、「だいたいこのくらい」ではなく設計通りの型紙が作れます。

線種や色を変えることもできるので、中心線と外周線を視覚的に区別しながら作業できます。

OFFSET(オフセット)

既存の線を指定した距離だけ平行移動してコピーするコマンドです。

今回のパスケースでは外形の四角形を内側と外側に1回ずつオフセットして、3つの四角形を作ります。この3つのラインがパスケースの外形を決める基準になります。

一から線を引き直す必要がないので、寸法のズレが起きにくく、均等な間隔を正確に保てます。今回は分かりやすいように赤色で表現しています。

TRIM(トリム)

不要な線を切り取るコマンドです。

基準となる線を選択し、そこからはみ出た部分や不要な部分をクリックするだけで削除できます。

今回のパスケースでは、オフセットで作った四角形とLINEで引いた斜めの線が交差している部分を整理するために使います。TRIMで不要な線を取り除くことで、パスケースの外形が完成します。

FILLET(フィレット)

2本の線の交点に丸みをつけるコマンドです。

半径を指定してから角を選択するだけで、シャープな角が滑らかなRに変わります。

今回のパスケースでは、外形の角に丸みをつけるために使います。革製品は角が丸い方が手触りも見た目も良くなるので、型紙の段階でRを入れておくことが大切です。

まとめ

今回はパスケースの型紙を例に、AutoCADの基本コマンドを5つ紹介しました。

AutoCADの基本コマンド5選
  • RECTANG(四角形)
  • OFFSET(オフセット)
  • LINE(直線)
  • TRIM(トリム)
  • FILLET(フィレット)

これだけのコマンドでも型紙の外形を作ることはできます。ただし、コマンドを知っていることと、実際に型紙を効率よく仕上げることは別の話です。どの順番で作業するか、どう組み合わせるかは、実際に手を動かして身につける部分が大きいです。

今回紹介した以外にも、作業をさらに効率化できるコマンドはあります。そのあたりは今後まとめていく予定です。

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